「夏の一時帰国中だけでも、日本の学校を体験させてあげたい」
そんな親御さんの願いを、叶える方法があります。
それが、公立小学校などで行われている「体験入学」です。
- 正式な転校や住民票の移動は不要
- 数日〜数週間でも受け入れOK
- 日本語への刺激、友だちとの出会い、学びの楽しさを感じられる
この記事では、一時帰国中に子どもを日本の小学校へ短期編入(体験入学)させる方法を、わかりやすくご紹介します。

海外で育つ子どもに、日本の“リアルな学校体験”を!
一時帰国中にできる、意外と知られていない方法です。
一時帰国中の「短期編入」は“体験入学”という形で可能!
実際には「転入」ではなく、「体験入学」や「一時受け入れ」という呼び方で、各自治体や学校が柔軟に対応しています。
✅ 必要なのは住民票や転出届ではなく、事前の連絡と調整だけ。
✅ 小学校によっては、過去に何度も海外在住の子どもを受け入れた実績もあります。



我が家でも、息子が小学校の時に妻の実家の近くの小学校に体験入学をさせています
一時帰国中の体験入学がもたらす4つの魅力


体験入学は、単なる“数日の通学”ではありません。
そこには、親子にとって予想以上の価値があります。
1. 生きた日本語に自然とふれる時間
家庭では使わなかった言葉や言い回しに出会い、日本語に対するスイッチが自然と入るようになります。
日常会話から先生の指導まで、「聞いて・話して・感じる」言語体験が詰まっています。
2. 日本独自の学校文化にふれる
掃除の時間、給食、音読、係活動――
これらの一つひとつが、日本らしい教育文化。
“日本の子どもとしての体験”が得られる時間です。
3. 日本の同世代とリアルに交流できる
年齢の近い友だちと触れ合うことで、「日本にも自分の場所がある」と感じられる。
言葉が完璧でなくても、遊びや笑顔でつながれる。それが、子どもの大きな自信に。
4. 家族にとっても、学びと再確認の機会
「今の日本の教育ってこうなってるんだ」
「先生とのやり取りって、こういう感じだったな」
親自身にとっても、日本の子育てや学校文化を知るリマインドの機会になります。



日本の同世代と交流することで、子供の日本語力がぐんと伸びます!
【手順】体験入学の申し込み方法
1. 滞在先の学校または教育委員会に連絡
- 学校が決まっていれば、直接学校に連絡
- 未定なら、滞在予定先の市区町村の教育委員会(総務課など)に相談
覚えておこう!
「体験入学」は国の制度としては存在しておらず、あくまでも各教育委員会の裁量によって実施されているものです。このため、「体験入学」を実施していない教育委員会もあれば、実施してがいても期間や条件が違う場合があります。
なので、まずは自治体の教育委員会に問い合わせることが重要です。
2. 伝える情報をまとめておく
以下のような情報をあらかじめ用意しておくとスムーズです:
項目 | 内容 |
---|---|
子どもの氏名・年齢・学年 | 例:田中太郎、10歳、小学4年 |
現在の学校・学年 | 例:アメリカの現地校 Grade 4 |
日本の滞在予定地 | 例:東京都練馬区(祖父母宅) |
滞在期間 | 例:2025年7月10日〜8月20日 |
希望校(わかれば) | 例:△△小学校 |
保護者の連絡先 | 海外と日本の両方の連絡手段を記載 |
問い合わせメールのテンプレート
すべてのスタートは、学校や市区町村の教育委員会への連絡から始まります。
実際に学校や教育委員会に連絡を取る際のメールテンプレートを下に貼っておきますので、ぜひ参考にしてください。
件名:一時帰国中の体験入学についてのご相談(◯◯小学校)
◯◯市教育委員会 ご担当者様(または◯◯小学校 校長先生) はじめまして。現在◯◯国に在住している◯◯(保護者名)と申します。 このたび、下記の期間に日本へ一時帰国する予定があり、 子ども(〇年生)を短期間でも日本の小学校に通わせることができればと考えております。 【希望内容】 ・体験入学の期間:2025年7月10日〜8月20日(予定) ・滞在先住所:東京都杉並区〇〇(祖父母宅) ・対象児童:田中 太郎(現在◯国の現地校 ◯年生) ・希望校:杉並区立△△小学校(もし受け入れ可能であれば) つきましては、体験入学の可否や必要な手続き等についてご教示いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ―――――――――― 保護者氏名:田中 花子 メールアドレス:xxx@example.com 日本での連絡先:080-1234-5678 ――――――――――
Q&A|よくある質問
Q:住民票がなくても体験入学できますか?
→ 多くの自治体では「住民票なし」でも対応可能。ただし対応は地域差があるため、事前確認を。
Q:費用はどれくらい?
→ 授業料は無料(公立の場合)。給食費や教材費などは実費負担のケースあり。
Q:通知表はもらえる?
→ 基本的に通知表や成績はつきません。あくまで「体験」扱いです。
【重要】居住国に帰国後、日本語をどう維持するか?
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まとめ|今すぐできること
✅ 滞在予定地の教育委員会に連絡する
✅ 子どもの情報と期間をまとめておく
✅ メールで問い合わせて受け入れ可否を確認
✅ 経験を一過性にしないために、日本語維持の計画も立てておく
一時帰国中の体験入学は、
お子さんにとって、一生に残る“日本の記憶”になります。
「ちょっと勇気がいるかも…」と思っても、
その一歩が、親子の未来に大きな影響を与えてくれます。