【帰国子女】日本語学習をやってこなかった子供が帰国後に苦労する教科・科目(中学校編)

海外で生活していた子供が日本に帰国した場合、日本のカリキュラムで大変な思いをする場合が多いです。
漢字の読み書きで苦労することは容易に想像できるが、教科や科目で見た場合はどれで苦労すると思いますか?

本記事では、帰国子女が中学校で苦労する教科・科目について実際に僕の経験と周りにいた帰国子女の声をもとに紹介していきたいと思います。

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目次

帰国子女が苦労する教科・科目

帰国子女が日本の中学校で苦労する上位3教科を紹介したいと思います。

JIN

これら教科は僕自身の経験と、僕の周りにいた多くの帰国子女が苦労していた教科になります。

第1位:国語

「日本語=国語」ということで、帰国子女の多くが国語で苦労することは容易に想像できますね。

特に漢字の読み書きは大変です。音読みに訓読み、画数に書き順、部首と覚えることがとてつもなく多く、海外在住中にあまりやってこなかった子供が苦労するのは当たり前です。

帰国後に漢字であまり苦労したくない人は、例え学習範囲が今の学年と比べて大きく遅れていても少しずつ勉強していくことをおすすめします。

JIN

僕は小5の時に日本に帰国したのだが、その時点でひらがなは全て書くことができ、カタカナは8割方、漢字に至っては小1レベルができる程度でした。
帰国後は漢字に苦労させられ、漢字の読み書きができないコンプレックスが大学院を卒業するまで続きましたね!

また、漢字と同じように帰国子女が苦労するのが品詞です。

名詞、動詞、形容詞は理解しやすいものの、形容動詞、福祉、助詞、助動詞あたりになるともはや理解不能になりがちです。ただし、個人的には国語の品詞は日本語の会話がしっかりできていれば、学習の優先度はそれほど高いとは思えないので、海外にいるうちから習っておく必要はそれほどないかなと思っています。

JIN

品詞に関しては僕は未だに怪しいですが、それでもこのようにブログを書くことはできています。品詞の学習をするくらいなら、もっと優先度の高い学習があるんではないかと思っています。

第2位:社会

帰国子女の苦手科目としては国語が最も注目されがちであるが、実は国語と同等に曲者なのが社会です。
特に多くの帰国子女が苦労させられるのが、社会の中でもとりわけ『日本史』ではないでしょうか!?

世界史や地理はまだ多少なりとも馴染みのある用語がでてきます。
覚えなければならない用語などもカナカナの場合が多いです。

ところが日本史になると、出てくる人名は全て漢字であり、用語も聞き慣れない漢字の羅列ばかりす。
「魏志倭人伝」「墾田永年私財法」「武家諸法度」などなど、帰国子女からしたら言葉としても漢字としても覚えるのがとてつもなく大変なものばかりです。

JIN

日本史の勉強は本当にきつかった記憶しかありません。
教科書と別冊の歴史年表に書いてある漢字がほとんど読めず、毎日漢和辞典で読み方を調べてフリガナをふっていた記憶しかないですね。

帰国後の社会(日本史・世界史)の勉強の大変さを軽減させるおすすめの方法としては、海外にいる間に『日本の歴史まんが学習シリーズ』を子供に読ませることです。

JIN

僕も小学生の時、小学館の「少年少女 日本の歴史」を呼んでました。
日本史の勉強はまったくしていませんでしたが、これを読んでいたおかげで「織田信長」や「称徳太子」とい日本の小学生ならだれもが知っている人物を知ることはできていましたね。


今だと、学習まんがも電子版が出版されているので、海外にいながら気軽に読めるようになっています。

第3位:保健体育

実は保健体育を苦手と感じる帰国子女はそれなりにいます。これは学習内容がどうのこうのと言うよりは、単純に学習の優先度が他の教科と比べて圧倒的に低いからです。

国語・英語・数学・理科・社会の内で、国語と社会で帰国子女は苦労しがちです。この2教科に関しては日本育ちの子供と比べて圧倒的に勉強に時間を要します。結果、保険体育までは手が回らないことが多いというのが現状ではないでしょうか。

JIN

保健体育に関しては特別な対策等をする必要はなく、とりあえずは主要な5教科(国語、数学、英語、理科、社会)を頑張れば問題ないかと思いますね。

番外編:英語

「帰国子女であれば、英語なんて簡単すぎてテスト勉強しなくても満点とれるでしょ!」と思っていませんか?
確かに現地校でもプライベートでも英語を使って生活していた帰国子女であれば、中学英語は簡単過ぎます。テスト勉強なんて全くしなくても期末試験では余裕で高得点が取れます。

ただし、これはあくまでも英語圏に住んでいた帰国子女にのみ該当する話です。

非英語圏で生活していた帰国子女にとっては英語の勉強はそれなりに大変です。ローマ字を使う国(スペイン、ドイツ、フランス、イタリアなど)で育った子供であれば、日本で育った子供よりは多少優位ではあるものの、それでもほぼ新しい言語の習得になるので大変であることには変わりありません。

さらに帰国子女の場合は、国語や社会といった教科の学習に普通の子供よりも時間を取られるので、英語学習に充てられる時間は限られるのでなおさらきつく感じると思います。

JIN

僕はドイツ語圏で育ったので、英語は帰国後の中学校で初めて習うようになりました。勉強する時間が圧倒的に足りなく、英語学習は結構きつかったですね。
親には無理やりでも構わなかったので、海外にいる間に英語を学習するように仕向けて欲しかったですね。

非英語圏に住んでいる場合は、子供が小さいうちに英語学習をさせることをおすすめします。

まとめ

帰国子女が苦労する教科の1位が「国語」、2位が「社会」であるが、共通して言えるのはどちらも教科書で漢字が多用されており、また海外の現地校では学ばない内容の教科になります。

逆に履修範囲は多少異なるものの、海外の現地校でも学ぶ「数学」や「理科」を苦手とする帰国子女は少ない傾向にあります。

将来的に帰国を想定している場合は、帰国後に子供が学校で苦労しないよう少しでもこれらの教科の学習をしておくことが重要になることを覚えておきましょう。

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