日本の小学生にとっては当たり前のことでも、海外育ちの小学生にとっては当たり前でない小学校の風習・習慣がたくさんあります。
実際に僕も小学生の時に日本に帰国して戸惑った学校の風習や習慣はいくつもありました。
文化の違いと言えばそれまでですが、今回は特に印象深かったいくつかの風習について、ご紹介したいと思います。
これから小学生のお子さんを連れて日本に帰国する場合は、
「日本は小学校はこういう所だよ!」
と事前に教えてあげた方が、子供の戸惑いは少ないかなと思います。
校庭で毎週朝礼があり、入場・退場行進がある
日本の小学校では、毎週月曜日の朝になると校庭に全校生徒が集まり、朝礼が行われます。
海外でも朝礼(Assembly)はあったりするが、日本ほど厳格なものではありません。
昔は夏の炎天下でも朝礼がありましたね。今でもあるのでしょうか?
校長先生の長い話を聞いている最中に倒れる生徒も必ずいましたね。
また、朝礼と並んで帰国子女がカルチャーショックを受けるのが入退場の行進です。
生徒たちが整然と行進して校庭に入り、朝礼後も同じように行進して教室に戻ることです。
まるで軍隊の訓練のようで、帰国子女は多少息苦しさを感じると思います。
僕が子供の頃は、行進に関しては練習の時間まであり、一歩一歩のリズムや姿勢まで細かく指導されていました。
「なぜここまで規律を重んじるのだろう?」と疑問に思ったものです。
生徒が教室やトイレを掃除
海外では学校に清掃スタッフがいるのが一般的で、生徒が教室や廊下、トイレなどを掃除するということはまずありません。
だが、日本では生徒たち自身が自分たちの使う教室やトイレを掃除するのが当たり前!
帰国子女にとっては、床にはいつくばっての雑巾がけをするのを目の当たりにするのはかなり異様に感じるはずです。
床掃除するのであれば、なぜモップを使わないのか、疑問を感じるはずです。
(⇧これに関しては、今でもよくわからないですね)
日本では、教室の掃除はただキレイにすることが目的ではなく、自分たちが利用する生活環境は自分たちで整えるという教育の一環でおこなわれているようです。
また、掃除を通して、責任感や協調性を育む目的があるとのことらしいが、子供が慣れるまではそれなりに大変です。
教室の掃除も2-3ヶ月もすれば、これが当たり前のことになります。
冬でも短パン
冬の寒さが厳しい日本ですが、小学校では男子が短パンで登校する姿をよく見かけます。
僕が日本で通っていた小学校では制服があり、年中短パンでした。
冬はモモに霜焼けができて、本当辛かったです・・・
ちなみにドラえもんでも、のび太は真冬に短パンなので、公立校でもこれが普通なのか?
真冬の短パンは今ではかなり減って、長ズボンでもOKだったと思いますが、その一方でいまだに制服が年中通して短パンの学校があるのも事実です。
帰国する際には、学校の校則や制服がある場合は年中短パンなのかをチェックした方が良いかと思います。
ランドセルと教科書が異様に重い
日本の小学生といえば、赤や黒のランドセルを背負った姿が思い浮かびます。でも、そのランドセルが信じられないほど重いのです!
最近はカラフルなランドセルも出てきたみたいですね。重さに関しては多少改善されたのでしょうか?
また、日本は海外と比べて教科書の量が多いです。教科書以外にもノートや文房具、習字道具に辞書といったものまで持たせるので、大人でも大変なくらいの重さになります。通学距離が長い子どもにとってはかなりの負担になります。
はじめてランドセルを背負って、教科書を詰めたときは、ダンベルが入っているんじゃないかと思いました。
ただし、最近はデジタル教材の導入も進んでいるようなので多少は改善されているようですが、それでもまだまだ紙の教科書が主流なようです。
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日本史の教科書が分厚過ぎる
日本の教科書で特に分厚いのが日本史の教科書。
海外の学校では、歴史の教科書は比較的薄く、概略を学ぶ程度だが、日本では細かな出来事や年号、人物の詳細がぎっしり詰まっています。
オーストラリアはヨーロッパ人に発見されたのが1606年、オーストラリア連符が成立したのが1901年とほぼ近代史の歴史しかありません。
一方、日本は紀元前1万8000年頃まで続いた旧石器時代、紀元前1万4000年頃から始まった縄文時代から習うので、歴史の教科書が分厚くなってしまうのも納得です。
日本史で学習する情報量ははっきり言って異常です。
特に海外で暮らしていた子供にとっては、漢字だらけで聞き慣れない言葉ばかりのため地獄の科目になります。
日本史に関しては、海外にいる内から少しでもいいので、馴染んでおくことをおすすめします。
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最後に
以上が帰国子女の僕が日本の小学校で感じた「変な風習」についてです。
日本で育った親からしたらどれもなんてことないことだが、海外で生活してきた子供からしたら、どれも奇妙に思えて、衝撃を受けるものです。
すぐに慣れはするとは思うが、最初はかなりキツイと感じでしまうものもあるので、帰国の際にはお子さんにはその風習や習慣を事前に教えるようにしましょう!